TOP > 臨床心理士の面接療法 > 04.芸術療法(絵画・音楽など)
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幼いころ、だれもが経験したことのある「ごっこ遊び」や「なぐり描き」、「粘土遊び」、「砂遊び」といった表現活動は、子どもの成長・発達をうながす一助として、重要な役割と意味があります。 芸術療法とは、このような表現活動の意味や役割を生かした心理療法です。 表現活動の相違によって、絵画療法、音楽療法、心理劇、箱庭療法、舞踏療法、詩歌療法、コラージュ療法、造形療法などがありますが、芸術療法は、これらの多彩な技法の総称です。 芸術療法の特徴は、単なる言葉では説明できないクライアントのこころの世界や感情を、「絵」や「音楽」、「ダンス」などのイメージ表現手段によって理解することを可能にすることです。 そして、そこから問題解決への糸口を見いだし、自己実現への道を開くことを目的にしています。 方法は各技法によって異なり、個人として行う場合と集団で行う場合がありますが、子どもから高齢者まで適応が可能で、どの技法をどのように用いるかは、クライアントの意志が尊重されます。 |